SAKURA

これまでの海外経験やこれからの留学生活、英語学習、海外旅行、日常 etc.

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人の命と死について

 

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コロナで悲しいニュースが多いなか、18日土曜日は非常に辛いことがありましたね。

三浦春馬さんの突然の訃報

未だに信じられない。まだ悪夢を見てるんじゃないかってぐらい。

土曜日からずっと何をやっても頭のどこかでは彼のことを考えている。

 

 学生の時から好きな俳優さんでした。

そこまで熱狂的ファンってわけではなかったけど、

ごくせん、恋空、君に届け貧乏男子ブラッディマンデイ、ラストシンデレラ、永遠の0…

気付けばこれまで彼の作品をたくさん観てきてた。

あのくしゃっとした明るい笑顔が大好きで、同い年ということもあり応援してました。

格好良さ、演技の高さはもちろんだけど、全く偉そうな感じがなく誠実で優しい人柄が好きでした。

私なんか一度も会ったことない赤の他人だけど、凄く悲しく、とてつもなく喪失感があります。

一緒にお仕事されていた方、ご友人、ご家族の方々の辛さは本当計り知れない。

 

 

何が彼をそうさせたんだろう。

私は今まで死にたいと思ったことがないし、

正直、死にたいと考える人の気持ちが分からない。

けど、本当に追い込まれて追い込まれて何も考えれなくなってしまったら

誰にも助けを求められなかったら

そう思ってしまうのかもしれない。

死ぬことより、生きていくことの方が怖いって感じてしまうくらい

追い込まれて苦しかったんだろうな

俳優として、人に勇気を与えよう笑顔にさせようと懸命に頑張ってきた人が

こうやって自分の命を落としてしまったことが非常に悔しい。

 

 

今回報道で過去の彼のいろんなインタビューを見ると、やっぱりすごく謙虚な方だなと感じた。そして、お芝居だけじゃなく歌や踊り、外国語など、色んなことにも挑戦し追及し自分にとてもストイック。

努力家で謙虚な姿勢がとても魅力的で、本当リスペクト。

けど、謙虚さを感じるとともに、自己肯定感の低さも少し感じた。

 

自己肯定感って生きる上でとても大切。

自己肯定感が低い人は、周りの自分に対する評価を気にしすぎたり、他人と比較してしまったり、自分に自信が持てなかったりする。

一見明るくてポジティブに見える人の中にも、本当は自分に自信がなかったりするんじゃないかな〜

私にもそんなところがあるから分かる。

相手に言っているんだけど自分自身も励すように、前向きな発言をしたり。

周りの人に好かれたい気持ちが強い分、笑顔で明るく演じてしまっている部分があったり。

周囲への気配りができ優しいっていう性格も、常に周りの人を気にし、自分の事より相手の気持ちを考え過ぎるところから来てると思う。

こう言ったら私は相手からどう思われるのだろう、嫌われないかと考えてしまい、発言や意見を躊躇してしまう。

そして、本当の自分を出し切れずずっと気を張っていると、心が疲れてしまう。


 

私は過去に海外で2年生活していたことがあり、そこで自己肯定感の低さがマシになった。

そして、帰国してすぐ感じた違和感。

日本には非常に「周りの目を気にする」という雰囲気が漂っている。

協調性が大事にされる文化のなか、周りに合わせるという同調性も求められている気がする。

学校でも会社でもどこでも、人と違うことをするとすぐに目立ち、悪いように言われることもある。

もちろん日本人の協調性はとても素晴らしい点ではあるが、

行き過ぎてしまうと、その環境が、自己肯定感の低い人を生み出してしまうんだと思う。

 

 

日本人は自己肯定感が低い人が他国に比べてとても多い。

そして実際、そういった人たちが自殺をしてしまうケースが多いそう。

世界の中でも日本は若者の自殺者が圧倒的に多く、長年若者自殺率も1位が続いている。

世界青年の船に参加した時に出会ったアフリカ人の友達が言っていたこと

「アフリカはまだまだ貧しく、病気や事故などどうしようもなく亡くなっていく人はいるけど、自ら命を断つ人は本当に少ない。」

日本人の自殺率の多さにはとても驚かれた。特に若者の自殺率に。

日本は経済的に豊かで便利な国ではあるけれど、どこか生きづらい社会だ。


 

それに加えて、最近では誹謗中傷やSNSでの問題も多い。

テクノロジーが発達し、世界中どこに居てもすぐに連絡が取れる便利な時代になってきているけど、簡単に伝えられる分、簡単に人を傷つけることもできてしまう。

簡単すぎるからこそ、罪の意識が低い。

画面越しだから、相手の顔が見えないからと、傷つけている自覚さえない。

ただの文字だ言葉だって簡単に考えてしまいがちだけど

それはもう、相手をグーで殴るのと同じ。

金属バットでボコボコにするのと同じ。

結局は、言葉っていう手段で相手を傷つけている。

これは芸能人への誹謗中傷のことだけでなく、私たちは日頃から、友達や家族、周りの人に気をつけて言葉を使わなければいけない。

 

 

そして、「辛いことから逃げてはダメだ」という考えもこの社会にはある気がする。

それを甘えだと捉える文化がある。

今回、もし三浦さんが芸能界にいることが辛くて休みたい又は辞めたいと思っていたなら、たとえそれを会社の人に相談したとしても引き止められたと思う。

子供の頃からずっと演技をし続け、超人気で才能あふれる俳優さんだから尚更。

もしかしたら、家族や近い友達でさえも引き止めるかもしれない。

今辞めたらもったいない。休んだら活動再開が難しい。

まだ大丈夫、頑張って乗り越えよう…

きっと私がその立場でも、相手が死を考えるまで追い詰められていると知らない限り、同じことを言ってしまうだろう。

 

困難に立ち向かい乗り越えることも必要だけど、

それ以上にあなた自身が生きていること何百倍も大事。

本当に苦しい時こそ逃げましょう!

誰かに助けを求めよう!

三浦さんも役者や芸能人でいることが苦しかったのであれば、そこから逃げてでも、別の人生を歩んででも、それでもいいから生き続けて欲しかった。

もし同じように思い悩んでいる人がいるなら、自分一人で抱え込まないで。

誰でもいいから、少しずつでもいいから、人にその辛さを吐き出して。

 

 

三浦春馬さんが生まれ変わったとき、

命が燃え尽きるまで生きたいと思える、そういう社会にしていきたい。

真面目な人、心優しい人、真っ直ぐな人たちが救われる社会にしていきたい。

 

今年はコロナや豪雨など悲しいニュースが多く、命とは何か?ととても考えさせられます。

自ら命を断ってしまう人、命を奪われてしまった人。。。

いつ消えてしまうのかも分からない、当たり前にある命ではない。

皆さん。

自分自身を、周りの大事な人を、どうか大切に。

 

 

そして、たくさんの人の想いが三浦春馬さんに届きますように。

私は彼が全身全霊込めて残してくれた作品をこれからも見続けていきます。

R.I.P. 

 

 

 

 

ゆずが三浦さんが亡くなった後に公開してくれたMusic Videoです。

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